2011年3月6日日曜日

指でさせ!「台北美味しい物語―小さな食堂で食べる気取らない品々」

台北美味しい物語―小さな食堂で食べる気取らない品々 (Taiwan通 (5))
台北美味しい物語―小さな食堂で食べる気取らない品々」(内海彰:著)は、眺めているだけで幸せになる本です。
台湾のおいしいものというのは沢山あるのだけれど、それこそ街角のなにげないお店で食べられたりするから素晴らしいのですよ。
そんな台湾庶民の美味しい物をぎゅぎゅっと詰め込んであるので、とにかくページを捲っても捲っても美味しそうな料理が出てきます。

台北にしぼってあるので、台湾初心者でとりあえず台北から攻略したい人にもうってつけ。
食堂や屋台の小吃から夜市の美味いもの、デザート、朝ご飯、あまり紹介されることのないタイ、ミャンマー、ベトナム料理も、そして台湾の家庭料理まで、ずらりとたくさんの写真で紹介されているのです。

2009年初頭出版なので、お店自体はなくなっていたり、移動になっていたりするものもあるでしょうが、人々の食生活自体はそう大きくは変わっていないはずなので、台北の人たちはこういうものを食べているのだなぁ、旅行したときにこういう物を食べたいなぁとイメージトレーニングするのにもいいかと思います。

作者の内海彰氏の本職はグラフィックデザイナーとのことで、本文の写真やデザイン、そして装丁も著者自身によるものだそうです。
そのせいか料理の写真もどこか懐かしい感じのする色使いで統一されているような気がします。
全体的にちょっとセピアが薄くかかってるっぽく見えるのは気のせいかなぁ。

あと脳みそとか内臓の料理もどどーんと紹介されていますし、市場の肉屋さんでいろんな部位が吊るされている写真もありますが、それが美味しそうに思えるようになるから不思議。
といいつつ、未だ脳みそ料理は食べたことがないのですが、白子に似てるなら美味しいだろうなぁと。

巻末には台湾での食に関する会話と単語のページがあり、特筆すべきは中国語のみならず、すべて台湾語の表記もカタカナですがされていること。
これ、通じるかどうかは別としてすごいことだなぁと思います。
そして通じたりしたら、いいなぁと思ったりもします。

台湾旅行をされるときは持って行って食べたい料理を指でさすという用途にも使えるんじゃないかなぁ、この本。

とにかく作者の内海さんがニコニコしながらこの本を作られたんじゃないかなぁと思わせる、なんだかいい本なんですよ。
もしまだご覧になったことがない方は、是非本屋さんででもお手に取ってみればいいんじゃないかと思います。

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