2011年3月7日月曜日

「海賊戦隊ゴーカイジャー」第4話

海賊戦隊ゴーカイジャー主題歌
第4話 「何のための仲間」   監督:渡辺勝也 脚本:荒川稔久

マジレンジャーの力を手にしたのに気を良くして、ジャッカーやバトルフィーバーJのキーを使ってロボット変身をしてみるものの、特に成果のない海賊さんたち。
敵も出ていない昼日中の街中で正義のロボットがこういう試みをしている事自体が驚きですが、最初は興味深く見守っていた地球人たちも写メすら撮るのをやめて「つまんねーな」って三々五々散っていくあたりがひどいです。
お前たち、曲がりなりにも海賊さんたちに守ってもらってるのになんだよその態度。
ていうか地球人だけでは全然ザンギャックに太刀打ち出来ていないのに、なんでこの人達こんなに平和ボケしているのかと思ってしまいます。
ほんの10年ちょい前くらいに(もしかしたら10年も経っていないのかもしれないけど)レジェンド大戦が起こったのに、どういうことなんだよ!

「結局何にも出なかった」と愚痴るイエローことルカに対して
「それぞれの戦隊の大いなる力だ。すんなり手に入る訳ないだろう」とブルーことジョー。
このあとぼそっとルカが「正論過ぎてムカつく」っていうのが好きです。
ちょっとした会話での性格描写がいいんだよねぇ。

「やっぱりあと33回何かを見つけなきゃダメってことだね」ってちゃんと数字把握してるハカセ。
しかし本当に33回見つけるってことになると、ほぼ毎回ないしは2回にひとつの戦隊の大いなる力を見つけないと、間に合わないって事にもなるんだねぇ。

そこへハラペコ船長マーベラスが「とにかくまずは昼飯の買出し当番な」。
多分彼の信条は「腹が減っては戦ができぬ」に違いないですね。

今回のザンギャックさんたち。
行動隊長ゾドマスはバリゾーグ推挙による剣の達人。
しかしその達人ぶりを示すために取った行動が、林檎を放り投げて剣を数太刀することでうさぎりんごを作ることっていうのが、なんだかちょっとピントがズレているような。
しかもそのうさぎりんごを満足そうに食べるワルズ・ギル殿下。あんたリンゴ食べるんかい! とちょっと衝撃を受けたよ。
ちょっと和みムードのザンギャックさんたちの中で、一人冷静なダマラス参謀長が「子供だましの小技は必要ない」と冷徹に指令を飛ばすのでありました。
ダマラスさん大人だわー。ていうか彼がいないと話が進まないわー。

さて買出し当番のブルーことジョーとピンクことアイム。
2人が歩いている後ろの看板にオオウケ。
中華食堂山海閣(ダイレンジャー:リュウレンジャー亮のバイト先) 恐竜や(アバレンジャー) scrtc(スクラッチ)(ゲキレンジャー)
一貫献上 金の寿司(シンケンジャー:シンケンゴールドの寿司屋) TOMORROW RESEARCH(タイムレンジャー) 和菓子屋芋長(カーレンジャー:巨大化する為に必要な芋ようかんを売っていた和菓子屋)
忍 Crepe(カクレンジャー:猫丸さんのクレープ屋さん) GAMEリリバビタ 東京ガリバー東小宮店(メガレンジャー:メガレッド健太行きつけ) スナック・ゴン(ゴレンジャー)
夢のような空間じゃないですか。どこにあるんですか、おいら行きたいんですが!

それはさておき荷物を持つのは「男の仕事だ」って言っちゃうあたりが、ぶっきらぼうながらも真面目さ炸裂のジョー。
そんななかビルが斜めにどかどか切られていく事件を目撃!
勿論剣の達人ゾドマスの仕業です。後ろでヤンヤヤンヤと拍手をしているゴーミンがかわいいぞ。

そこへ駆けつけてくる海賊さんたち! なのですが、マーベラスさん開口一番「買出しの邪魔をしてるのはてめぇか」。
……自分の腹具合優先ですか、そうですか。
ここで変身して戦うのですが、やはり今回も「賞金総額300万ザギン(性格には3,300,100ザギン)の海賊とは貴様らか」程度の認識です。
ていうか、300万ザギンってのが一体日本円にしていくらなのかわからないのでちょっと反応に困ります。
ザンギャック通貨なんだろうけど、銀座? ギンザから来てるの? と思わなくもありません。

剣の達人相手ということで、腕に覚えがあるブルーが立ち向かうのですが、「それなりにやるな。だが、まだ甘い!」「太刀筋がまるでなっていない」とかゾドマスさん余裕です。
しかし彼は触れてはいけないことに触れてしまいます。
「誰に手ほどきを受けたかは知らんが、相当な無能のようだな!」
これさえ言ってなきゃその後ブルーことジョーがあんなに躍起になることはなかったんじゃないかなぁ。
結局今回は誰に手ほどきを受けたか明らかにはされないのですが、その後のルカの台詞にもあるように、ジョーにとってはとても大切な人であったことは間違いなさそうです。

ここまでのゾドマスは「未熟者が」とか「5人がかりとは如何にも雑魚の考えだな」とか余裕ぶっこいてますし、ともすれば剣士としてのストイックさも見え隠れしなくもないのですが、4話にしてこのタイプの格好いい系敵が出てくるのは早すぎはしないか? と訝しみつつ見ていたのです。
でもちゃんとここでツッコミ隊長イエローが「あんだけゴーミン出した奴に言われたくないって!」って突っ込んでるんだよねぇ。
ここでは捨て台詞を残してゾドマスは退場するんだけれど、追おうとするレッドイエローに向かって「あいつは俺一人でやる!」と宣言するジョー。

「お待たせー」といいつつ食事を運んでくるアイムとハカセ。
ハカセの手際の良さを褒めるアイム。なので厨房担当もハカセってことかな? 料理できるのはポイント高いですよ!
とお皿を見ると、コーンスープと思しきもの以外はベーコンとスクランブルエッグ、スライスしたソーセージ2切れ、串に刺さった照り焼きっぽい肉、ホウレンソウのバター炒め風、黄色いパプリカとアスパラ、それにサラダとパンという「ちょっとハイカロリーなホテルの朝御飯」的なにか漂う料理だったりして。
それをフォローするかのように「俺達海賊には味より早さが大事だからな」というマーベラスの言葉が。しかもお皿が来たなりガツガツ食べているところが彼らしい。
ハカセ、味も気にしてるみたいなのになぁ。彼のエプロンが緑なのは、やはりグリーンだからでしょうね(アイムのエプロンも淡いピンクだったし)。

そんななかご飯も食べずに一人黙々と特訓に精を出すジョー。
当然心優しいアイムはジョーの様子を見に行きますが、邪魔だと言われてしまいます。
「さっきは剣の数に圧倒された。だが一刀でダメなら二刀、二刀でダメなら……」
え、ここで数なの? と思わなくもないんだけれど、もともとジョーは二刀流だということなので、まぁいいか。

数なら刀じゃなくて人の数でと提案するアイムだけれど「お前には関係ない」とすげなくされ、仲間じゃないと言われたような気持ちになってションボリします。
違うんだよー、単にこいつ口下手なだけなんだよーと画面に向かって思わずフォローしたくなったもんね。

一方ザンギャック側では、殿下が頭の悪さを炸裂させています。
「銃により仕留めよ」なんて剣の達人に言っちゃ、相手のプライドを踏みにじることになるじゃないですか。
こういう人が上司だと部下はうまく働かないよねー。

でも殿下曲がりなりにも偉い役職の人だから、プライドを踏みにじられても「青二才の腕は見切りました、5秒で十分です」とか言っちゃう。
部下は辛いのねー。でもこうなると失敗は許されない訳です。

一応上司であるバリゾーグさんが「侮ってはならん、奴は二刀流だ」と忠告してくれるわけですが、殿下に大見得を切った手前、どんな手を使っても剣で勝たねばならなくなります。
下っ端って辛いね。思わずインサーン姐さんに相談もするってなもんです。

アイムは他の人にジョーのことを相談するも、マーベラスもつれない。
「仲間」についての認識の差が明確に現れます。
「一緒に何かするだけが、仲間じゃねぇだろ」とマーベラス。ある意味大人です。
「だったら、何のために仲間がいるのですか。私にはわかりません」とアイム。ある意味とっても女の子。

ここでちゃんとフォローに入るルカがとってもいいのですよ。
「あいつが一人になるのは、いつでも何かと本気で戦うとき。だから、何も聞かずに一人にしてあげたいんだ。仲間だから」
信頼関係があって、なによりもジョーを知っていて信じていないと出てこない言葉です。
もうね、ルカがいい子過ぎてたまりませんよ。
その言葉をしっかり受け止められるアイムもとってもいい子。

CM明け一枚の毛布にくるまっている寝ているルカとアイムが激烈可愛いです。いろいろ語り合ったのかなぁ。
でも空気を読まないナビィがザンギャックの到来を告げ「どうするどうする君ならどうする」って「任せるんだ、おれたちに」って言いたくなるじゃないか、デンジマンかい!
その言葉を聞いて飛び出すアイムを自分の言葉が伝わらなかったのかもとため息混じりに見送るルカ。
でもアイムはちゃんとわかってました。
自分のゴーカイサーベルをジョーにそっと差し出すアイム。可愛い。
「いいのか?」「わかりません。でも仲間ですから」「そうか」
良いシーンです。

正々堂々と渡り合うかと思われたゾドマスですが、自身の立場が追い詰められていることもあり、卑怯な手を使います。
しかも「バカめ、勝負に綺麗も汚いもない。勝てばいいんだ」と自己正当化しちゃいますよ。切ないですね。もともとそういう人だったのかもしれませんが。
そりゃゾドマスだって生き残りたいもんねぇ。バカ殿下にプレッシャーかけられてるし。

絶体絶命の危機!
てなところで「面白ぇことになってるじゃねぇか!」ってやってくるマーベラスがいいなぁ。
「敵はこのくらい卑怯じゃないと倒し甲斐がないよね」っていうルカがいいなぁ。
「雑魚は引き受けたよ」というハカセがいいなぁ。

みんなつれなかったのに「どうして?」というアイムに「だって仲間だから。気になるじゃん」「そういうこと」とハカセとルカ。
でもマーベラスさんは単純に面白そうだと思って来てる気がします。

今回の変身は
ゲキレンジャー(青抜き)
デカレンジャー(青抜き)

それにしても、ゾドマスの動向を気にかけていたバリゾーグだったのに、ゾドマスはインサーン姐さんに奥の手を仕込んでもらっていて、台詞こそ無いけれど真鍮なにやら思うことがあった様子。
みんなバカ殿下が悪いんや! 多分。でも表面上はバリゾーグは殿下に忠誠を誓ってるんだよねぇ。けれどなんかあまりに無口で殿下の言うなりなので、なんか裏があるんじゃないかと勘ぐりたくもあるんだけれど。

またまたピンチになったジョーに対して「足りねぇだけだ」と残り3人のゴーカイサーベルを投げ渡す!
「レンタル料高いよ」「買出し当番10回分ね」なんてのはある意味ルカとハカセの照れ隠しかも。
刀5本? いやそれは如何なものかと思いつつ。なんとかなるのが戦隊クオリティ。
虚仮威しで勝ててしまうのがヒーローですよ。

ファイナルウェーブで、青のレンジャーキーをゴーカイサーベルにセット。その手があったか!
五刀流ブルースラッシュ!
ゴセイジャー(青)
シンケンジャー(青)
マジレンジャー(青)
ハリケンジャー(青)
ギンガマン(青)
そしてゴーカイジャー

ロボ戦になったら、とっととマジゴーカイオーに。
いまのところ力を得ているのはこれだけだもんねぇ。

それにしても、いきなりケーキを作るジョー。
「Thank You」プレート付きですよ!
なんですかそのツンデレ。
ていうか、美味しそうなケーキだったんですが、趣味はお菓子づくりだと理解していいんでしょうか?

鼻の頭の生クリームをアイムに指ですくわれて、ペロンと舐められたときににへらっと笑う気持ちはよくわかりますが。
今週も面白かったぞ。

さて来週はデカレンジャー登場。
上司にしたい犬ナンバーワンの ドギー・クルーガー様ご出演!
あ、バンもジャスミンも出てきてました。
まっとうに海賊行為で逮捕しにやってくるみたいなので、どう展開するのかとっても楽しみです。

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