2011年2月12日土曜日

今朝のエジプト、朝のテレビ

今朝(2/11)のムバラク大統領の演説を中心としたエジプト情勢の日本での報道をたまたま追いかけていたので、備忘録的にまとめてみました。
朝6時から8時半位までの流れです。
人力ザッピングの上、その時メモ書きっぽくツイートしたものを元に書き起こしているので、事実と少し違うかもしれません。

雪が降る前にとても足が痛くなる嫌な体質の持ち主です。
というわけで、昨夜から今朝にかけて痛みで眠れなかったので、そろそろ「ムバラク大統領退陣なるか!」というエジプト情勢をアルジャジーラで見ていたのですよ。

いよいよ退陣演説か! てな演説が始まったのは6時ちょっと前。
NHKの朝の6時のニュースではトップニュースとしてこのことを伝えましたが、まだ演説の途中の段階でした。
しかしその時既にムバラクは「9月までは退陣しないこと」を明言していたのにも関わらず、タイトルは「政権移行への決意を表明」となっており、演説前に流れていた「退陣するであろう」憶測による予定稿のままのニュースになっておりました。
→「エジプト 政権移行へ決意表明

その後NHKはネットですぐに訂正追加記事を出します。
→「エジプト 即時辞任の発言なし

おいらは日本のテレビ局をザッピングしながら見ていたのですが、6時のほぼ第一報と呼べる時間帯でエジプト情勢を流していて見ることが出来たのはNHKの他に、日本テレビとTBS。

6時4分くらいに流していた日テレの「ズームイン!!SUPER」は演説の要点をまとめていたような気もしましたが、チャンネルを回した途端に話題が終わってしまったので、ちゃんと見ることが叶わず。

6時5分「即時辞任には言及せず」をちゃんとタイトルにつけて流していたのはTBS「みのもんたの朝ズバッ!」。
扱う時間こそ短かったのですが、6時5分の段階できっちりムバラクが辞任しないことを伝えていた(予定稿に頼っていなかった)のは、ある意味すごいことだったのかもしれません。

毎正時のニュース近辺がこういう国際ニュースも取り上げられやすいので、そのままなにげにザッピングしつつ7時を待ちます。
その間エジプト情勢に触れているチャンネルに出くわすことはありませんでした。

7時。まずNHKのニュース「おはよう日本」がトップニュースとして伝えます。
今度はスレイマンに権限委譲。ただし即時辞任に言及せずとムバラク演説を紹介。たしかムバラクの後のスレイマンの演説にも少し触れたのではなかったかな(このあたり記憶が怪しいです)。
情勢のまとめなども交えて、6時台の報道をきっちり挽回した感じ。
その後カイロ支局からの中継も入り、広場の様子も伝えられます。
大統領が国民の幅広い層から非難を受けていたことがわかったとも伝えていたのが印象に残っています。
→「ムバラク大統領 即時辞任せず

また慌ただしくザッピングしながら、民放巡り。
7時8分。フジテレビ「めざましテレビ」が報道。
ムバラク大統領会見辞任は表明せず。中東情勢に詳しい高橋和夫放送大学教授が電話インタビューに答えていた。
ムバラクが退陣しないと言っても、こんな状況が秋まで持つとは思えないと高橋教授。

7時10分。日本テレビ「ズームイン!!SUPER」が報道。
ムバラクは今年9月の大統領選まで退かないと。広場では何人もの若者が靴を掲げていたと。
たまたま本日ゲストの池上彰さんが解説。
靴を掲げるのは相手を侮辱すること。エジプト情勢はこれからも予断を許さない。
ムバラクは名誉ある引退を模索しているのでは?

7時台のニュースは各局6時台よりも時間を取って、解り易い解説付き、状況説明付きだったイメージ。

その後やはりザッピングしながら、見て回るもエジプト情勢に触れている局に出会えず。

8時。NHKは朝の連続テレビ小説。
民放も特にトップに伝える風でもなし。

8時15分、NHKニュースが入るものの、7時のニュースで伝え終わったということなのか、報道なし。

8時22分、フジテレビ「とくダネ」内で報道。
エジプト軍発表→CIAムバラク辞任か?→オバマ歴史が動く→広場でムバラク退陣の期待高まる→ムバラク演説「約束したことは最後まで実施していくつもりだ」「9月の選挙で当選した新大統領に渡すまで大統領職にとどまる」→広場で靴を掲げる人々を紹介。
放送大学高橋和夫教授が電話解説。
ムバラクは途中で辞めるのは不名誉なことだと思い込んでいる。今回の演説はアメリカの圧力には負けないという強い意思表示。
金曜礼拝の後市民が大規模な行動を移すのでは?
エジプトの今回のことは中東情勢にも影響が出るはず。
スエズ運河にも影響があるので、原油価格高騰などで日本にも影響が出ます(遠い世界のことではないと言外ににじませたい言い方でした)。

7時台のNHKニュースと同等以上に時間を取ってたのは、この「とくダネ」だったかもしれません。

このあたりで、ようやく足の痛みが麻痺してきたので、眠りについてしまったのですが、twitterのTL上では「日本は全く報道していない」と仰っている方もいらっしゃったので「いや一応伝えてたよ」と思った次第。

ボリューム的にも質的にもエジプト関係の日本の報道のバランスはあまりよくないと思うけれど、日本でもエジプト関係のニュースを全く報道していないわけじゃないのです。
とくにちゃんとニュースの枠をとっているNHKと違って、民放に関しては、朝の番組は報道番組じゃなくて情報番組だから、エジプト問題に触れているだけでもがんばっていると考えるべきなのかもしれないと思ったりもします。

というか民放は報道番組自体が激減してて、報道っぽくてもワイドショー化が進んでいる気がするので、そもそも伝える枠自体がないんじゃないかなぁという印象。

今現在もまさにエジプトは怒涛の展開を見せているようです。
出来れば日本のテレビでも過不足なく報道してもらえるといいなぁと思いつつ、2/11朝の報道まとめはこんなところです。

1:40追記
ムバラク大統領辞任、スレイマン副大統領が発表」ということで、広場が湧いております。
ムバラク氏が辞任、軍が全権掌握
歴史が動いた瞬間でしょうね。
ただこれからが大変なんだろうなぁとも思います。

そして例によって例のごとく日本のTVでは速報が流れた以上のことはなし。
地上波にニュース専門チャンネルがほしいところですね。
民放では難しいと思うので、NHKニュース専門みたいなチャンネルがあれば、こういう国際ニュースもちゃんと扱われると思うんですが。
総合、教育、ニュースの三本立ていいと思うんだけどなぁ。

そういうのは今はBSやCSが担う時代なのかもしれませんが、地上波しか見られないんで。

その分ネットで他国のニュースを収拾しているわけですけどね。

3:00追記
NHKは2時のニュースで15分間エジプト関係のニュースを。
ムバラク辞任のニュースが出てすぐ準備をして2時のニュースに備えた雰囲気で、カイロ支局からの中継あり、解説員の解説あり、これまでのムバラク大統領の振り返りあり。
→「大規模なデモ 退陣に追い込む

民放は深夜枠にわざわざ特番を組む価値を見出してないんだろうなぁ。
といいつつ、テレビを消してアルジャジーラ見ちゃってるんで、2時のNHKニュース以降はテレビを追ってないんですが。

あと、朝5時からフジテレビの「新・週刊フジテレビ批評」の特集が「エジプト」とのこと。
今までもタイムリーな話題を取り上げてくれる番組なだけに期待したいですね。
ただ本当に残念なことに時間帯が時間帯なだけに見ている人があまり多くなさそうなのが勿体無い。

さて、土日の報道番組でどれだけ取り上げられるかなぁ。

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